★自立の芽最新号
第101号
視覚障害者の自立をすすめる会
2025年 12月 15日
発行責任者 佐々木 健二
事務局 ささき治療院内
広島市東区中山東3-2-13
℡ (082)289-9399
もくじ
会長挨拶・・・・・・・1
お知らせ ・・・・・・2
総会資料 ・・・・・・4
会長 佐々木 健二
会員の皆様こんにちは、 暑すぎる秋が終わり、たった一晩で冬になりました。
気候も、人の世も 激しく変わりながら、もうすぐ1年が終わろうとしています。
お元気でお過ごしでしょうか?
11月9日に第34期総会も無事終了し、奈良井先生の熱い想いも語っていただき、広島県におけるロービジョンケアが、確実に進んでいることを確信しました。
これで 第35期も 新たな気持ちで皆さんと共に歩んで行くことができます。
とは言うものの、いまだに「視覚障碍者は何もできない」という考えが根深く残っているのかなと思うことがありました。
夜8時半ごろ、職場から最寄りのバス停に向って歩いていると、中年の男性が 「どこへ行くん?」と声をかけてくださりバス停まで誘導してくださいました。
その時、「どうして歩けるん?」とか 「どうしてバス停だとわかるのか。」 という質問をされました。 「訓練を受けたり、路面の状況や車の音などで判断します。」と 簡単な説明をしましたが、あまり理解されていない様子でした。 最後にバスに乗ったら、 後ろから 「目が見えないのにバスに乗れるんじゃ。」という声が聞こえてきました。
多様性の時代と言われるようになった現在、障碍者理解も進んできましたが、いまだに見えないと何もできない、と思い込んでいる人が、多くいるのでしょうね。
また、見えにくい弱視の人の存在も 知られていない場合があり、理解するのが難しい
のでしょう。見えない・見えにくい世界を知ってもらうために、たくさんの人と交流し、一つ一つの場面において、そのたびに説明していくしかないですね。
さてさて、大きなプラカードを持って、隊列を作って、広島白杖隊とでも名付けて広島の街を練り歩きますか。
「おお、なんじゃこりゃ!」 大げさすぎて、ひんしゅくを買うかな?
「音声」にまつわる雑談 その② 車内放送・アナウンス編
事務局長 杉本 武
今回は、私が「弱視者ネットつうしん」に連載している記事のうち、過去の記事の一部を
抜粋してお届けします。
昨今の車内放送は、新幹線と通勤電車、首都圏と地方、車掌とワンマンを問わず、ほぼ完全自動化されています。私が通勤で利用している「アストラムライン」も、当然例外ではありませんが、この自動放送だけでは、必要な情報が一般人の耳には届きにくいのではないかと感じる事象が所々で見られます。
近年、このアストラムラインでは、駅に着いてから、悠々と席を立つ人が目立ち「東京でそんな悠長なことやっとったら蹴とばされるで」なんて思いながら見ています。
必要な放送が各種マナー啓発放送に埋没し、注意が散漫になっているのか、それとも
単にスマホに夢中になっているだけなのか…。
そんな中、JR西日本広島都市圏では、発車直後の自駅案内こそ、自動放送化されていますが、車掌乗務列車では、到着前には車掌による放送が行われています。広島駅到着前には「どうぞこの後も気を付けて行ってらっしゃいませ」とアナウンスします。女性車掌も増えたのでこれもJRの営業戦略の一つかも?
◎新年会のご案内
今年も、残すところあとわずかとなりました。
令和8年の年明けに新年会を開き、会員の皆さまと交流をはかりたいと思います。
お申し込みをお待ちしています。
日時 2026年 1月 25日(日) 11時30分
場所 加賀屋(そごう広島店10階レストラン街) 電話 082(212)0066
会費 3,500円 (お造りと天ぷらの御膳)
申込み締め切りは、1月16日(金)です。
受付は、事務局電話 082 289 9399 (火曜日から金曜日までの9時から17時まで)に、よろしくお願いします。
「マイナンバー保険証、うまく使えますか?」
皆さん、マイナンバー保険証を使う場合、難しいことがいくつかありますね。
例えば、顔を機械に正しく向けられない、暗証番号の入力ができないなどがあります。
こんな時、「目視確認モード」という機能を使うことで、上のようなことをしなくても
本人確認ができます。
ただし、医療機関の窓口などで担当者の方が、このことを知らない場合があり、
「目視確認モード」でお願いします」と言っても、「そんなことはできません」とか
「今回だけですよ」とか言われたりで、トラブルが発生していると聞いています。
視覚障碍者や多くの方々の取り組みにより実現された「目視確認モードですが、
これが生かされないのは、とても残念ですね。
以下、政府広報からの抜粋と連絡先を付記します。
音声広報CD「明日への声」トラックナンバー2 vol.101(令和7年(2025年)1月発行
)|政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/media/cd/202501/202501_02.html
ーー 上記サイトより引用 ーー
Q4:マイナ保険証で医療機関や薬局を受診する場合の、利用方法を教えてください。
A4:マイナ保険証は、医療機関や薬局で、次のステップで簡単に利用できます。
①マイナンバーカードを顔認証付きカードリーダーに置く。
②顔認証を行うか、マイナンバーカード申請時に設定した4桁の暗証番号を入力する。
③診療、薬剤や特定健診情報などを医療機関などへ提供することについて確認し同意するか
どうかを選択する。
④受付を完了したらマイナンバーカードを忘れずに取って、呼び出しを待つ。
なお、③の診療・薬剤・特定健診情報などの提供は、受診する医療機関や薬局ごとに
毎回患者に対して同意確認が行われます。視覚障害がある方については、顔認証を行うことや暗証番号の入力などが困難な場合も多くあるかと思います。この場合には、マイナンバーカードを顔認証付きカードリーダーに置いていただくことは必要となりますが、「目視確認モード」という機能により本人確認が実施できますので、ご安心ください。
この「目視確認モード」とは、医療機関や薬局の職員がマイナンバーカードの顔写真と患者本人が同一であるかを目視で確認することで、顔認証並びに4桁の暗証番号による本人確認を省略することができます。さらに、「目視確認モード」でなくても、先ほどお伝えしたとおり、マイナンバーカードでの受診にご不安があり、難しいと感じられた場合は、申請いただくことで「資格確認書」が無償で交付されますので、これまでどおり医療にかかることができます。
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